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このページではSPACE FACTORYの最新情報を発信中

SPACE FACTORY 2024-25 連続公演

(連続公演 その1)
巻の五「私と、もうひとりの私  ―朧月夜 ―」
■会場 みなとみらいギャラリー
■公演 2024年 8月 24日(土) ~ 25日(日)(3回公演)
(連続公演 その2)
巻の六「結願(けちがん)の娘  ―明石の君 ―」
■会場 みなとみらいギャラリー
■公演 2025年 2月 8日(土) ~ 9日(日)(3回公演)

SPACE FACTORY 2025 (連続公演 その3)
シリーズ『夢の浮橋』~源氏物語より~
「第二章 流浪の夏」


会場
MUSICASAムジカーザ(代々木上原)
(小田急線・東京メトロ千代田線「代々木上原駅」東口より徒歩2分)
〒151-0066 東京都渋谷区西原3-33-1 TEL 03-5454-0054
アクセス案内 [ https://www.musicasa.co.jp/information/index.html ]

公演
2025年8月22日(金) 開演 19:00~(開場 18:45)
2025年8月23日(土) 開演 13:00~(開場 12:45)
2025年8月23日(土) 開演 17:00~(開場 16:45)

チケット
一般 4,500円(前売り 4,000円)
学生 2,000円
※席に限りがありますので、できるだけ事前にご予約下さい。

STAFF
[構成・演出]
SPACE FACTORY

[舞 踊]
本間 静香(フラメンコ)
島脇 陽(コンテンポラリーダンス)
花柳 ゆかし(日本舞踊)

[音 楽]
池上 眞吾(ディレクター・邦楽弦楽器)
冨田 慎平(打楽器)
金子 昇馬(邦楽弦楽器)
青木 滉一郎(尺八)

[語 り]
原 佳代子
雛 涼子(語り台本作成)

[美 術]
山中 周子(ディレクター・空間・衣装)

[照 明]
佐藤 恵

[音響/舞台監督]
門脇 央知

チケット予約/問い合わせ
SPACE FACTORY 事務局
〒214-0032 神奈川県川崎市多摩区枡形6-19-25
TEL&FAX:044(911)6573
Mobile Phone:090(2624)4697
E-mail:spacefactory.live@gmail.com
URL:https://www.spacefactory.live/

Peatix(こちらからも予約できます)
https://peatix.com/group/11644465

■後援
ジャポニスム振興会

■企画/制作
SPACE  FACTORY

失意と絶望の淵に沈んだ光源氏が愛した三人の女性
朧月夜、明石の君、紫の上
愛と苦悩の日々のその先に彼女たちが手にしたものは・・・

踊り、音楽、語り、美術、照明の異なるジャンルのアーティストによって紡がれる令和の時代のSPACE FACTORY版 源氏物語
都心の閑静な住宅街にたたずむ東洋と西洋が融合したシックな音楽ホールで描き出す、
時空を超えて現代に蘇る凝縮した物語の世界を“ナマ”でご堪能下さい!

概要
 
ジャンルの異なる芸術家たちが集い様々なスペースで独自の作品創りを続けているSPACE FACTORYが自信をもってお届けする現代の源氏物語絵巻。

 シリーズ『夢の浮橋』は、日本が世界に誇れる古典文学の一大傑作「源氏物語」を現代のアートのフィルターを通して今に蘇らせる試みです。
SPACE FACTORYは2004年から2011年、物語に登場する様々な女性たちをそれぞれモチーフにした6作品を発表。その後しばらくの休止期間を経て、それまでに描いてきた、若き光源氏の華々しくも悩ましい“春”の時代を彩った4人の女性(藤壺の宮・六条御息所・葵の上・空蝉の君)を一つのステージに集めた「第一章 苦悩の春」を2020年、22年、23年の3回にわたって上演しました。 
 2024~25年度は、その後の光源氏の後悔と再起の青年時代を象徴する女性達に焦点を当てた3作品、『巻の五「私と、もうひとりの私 ―朧月夜―」』(24年8月すでに上演)、『巻の六「結願(けちがん)の娘―明石の君―」』(本年2月すでに上演)、そして今回上演の「第二章 流浪の夏」をお届けします。

 父桐壺帝の亡きあと後ろ盾を失った光源氏は、敵対する一族の娘である朧月夜との自暴自棄とも思える危険な密会を重ねた末、様々な罪から逃れるように須磨へ蟄居します。都では光源氏ただ一人を頼りに生きてきた紫の上が一人残され、寂しさを耐え忍びながら源氏の帰還をひたすら願います。隠遁の地で不遇な日を過ごすなか光源氏は明石の君と出会い、後に中宮となる娘を儲け、やがて兄の今帝からの召喚により宮廷へと返り咲き、みごとに復活を遂げます。

≪3人の女性について≫
 朧月夜は光源氏とは敵対する右大臣家の姫君で、すでに皇太子との結婚が決まっていましたが、思いがけず光源氏と出会い、たちまち恋に落ちてしまいます。継母との許されぬ恋に鬱々としていた光源氏は朧月夜との恋にのめり込み、やがて宮中での立場が危うくなったため、自ら都を逃れ須磨へと蟄居し、朧月夜は源氏の都落ちに責任を感じて心を痛めるのでした。

 光源氏は北山の寺で継母の藤壺によく似た幼い姫君を見初め、養育していた祖母が亡くなると殆ど略奪するように自分の邸に連れ帰ります。その姫君はじつは藤壺の姪で、光源氏が生涯ともに暮らすことになる紫の上です。どんなに思い焦がれても手の届かない藤壺の代わりに、光源氏はこの姫君を自分の理想の女性に育てたいと考え一緒の邸に住まわせて姫君の教育を始めます。姫君は成長するにつれ藤壺にますます似てきますが、光源氏をまるで父親か兄のように慕っていました。やがて光源氏は姫君と契りを結びます。姫君は思いもよらぬ出来事にとても戸惑いましたが、徐々に光源氏が誰よりも自分を大切に思ってくれていることを理解し、光源氏との暮らしを受け入れてゆきました。

 朧月夜との密会が露見して都を逃れた光源氏は、隠棲の地で受領の明石入道の娘である明石の君と出会います。父の入道は住吉明神のお告げで娘が必ず高貴な人と結婚する運命だと信じており、光源氏と娶せようとします。明石の君は身分違いを気に病み躊躇しながらも、やがて源氏を受け入れて、幸運にも源氏にとって唯一人の娘を授かります。



 千年以上も昔、東洋の小さな島国の、それもごく限られた貴族社会を描いた「源氏物語」が、21世紀の今も国内だけでなく世界的に高い評価を受け読み継がれている訳は、ただ華やかに見える平安貴族の恋愛バトルの物語の陰に様々な人間の普遍の姿がじつに巧みに鮮やかに描き出されているところにあるのではないでしょうか。